2022年11月8日

軽自動車はコンパクトで維持費も安く、幅広い世代に人気の車です。現在、軽自動車を販売している日本のメーカーは、ダイハツ、スズキ、ホンダ、NMKV（日産三菱合弁会社）の4社となります。

各社それぞれに自社のこだわりがあるため、同じ軽自動車でも特徴はさまざまです。そこで、今回はメーカー別の特徴や違いについてお伝えします。また各社の人気車種をご紹介しますので、自分好みの軽自動車選びの参考となれば幸いです。

 

ダイハツ

ダイハツは、日本では軽自動車メーカーとして認知度の高いメーカーです。ファミリーカーからオープンカーまで幅広いニーズに応えるデザインの軽自動車が揃っています。自動ブレーキや誤発進抑制装置などの衝突回避支援システム「スマートアシスト」、低燃費と加速の良さを両立させた独自のエコ技術「e:Sテクノロジー（Energy Saving Technology）」など、安全性と走りを追求した充実の機能が特徴です。

＜ダイハツの軽自動車ラインナップ＞
・ハイトワゴン：タント、ウェイク、ムーヴキャンバス、アトレーワゴン
・ワゴンタイプ：ムーヴ
・セダンタイプ：ミライース、キャスト
・スポーツモデル：コペン
・商用車：ハイゼットトラック、ハイゼットカーゴ
・特装車：ダンプシリーズ

この中でも販売台数が多い人気モデルは、2021年に116,912台を売り上げたタントが挙げられます。タントは、ミラクルオープンドアなどの独自機構が特徴のスーパーハイトワゴンであり、軽自動車全体で第3位の販売台数を誇ります。他には、第4位にムーヴ（104,133台）がランクインしています。

スズキ

スズキも軽自動車が得意なメーカーですが、普通車の販売もしています。

スズキの安全装備といえば、「スズキ セーフティ サポート」と呼ばれる技術で、車線逸脱警報機能やふらつき警報機能、標識認識機能、自動（衝突被害軽減）ブレーキなどがセットになっています。

軽自動車で初となるクルマの周囲が立体で見える3Dビューやフロントガラス投影式のヘッドアップディスプレイ、後退時ブレーキサポートなどもあり、安全面でも非常に高い技術力を持っています。

＜スズキの軽自動車ラインナップ＞

・ハイトワゴン：スペーシア、エブリイワゴン

・ワゴンタイプ：ワゴンR

・スポーツモデル：アルトワークス

・SUV：ジムニー、ハスラー

・商用車：エブリイバン

・軽トラック：キャリイ

この中でも販売台数が多い人気モデルとしては、2018年に販売台数第2位となったスペーシア（152,103台）です。そこに続くのが、第4位のワゴンR（108,009台）、第8位のハスラー（65,290台）となります。なお、全メーカーの軽商用車で2番目に多く売れたのがエブリイバンなので、バンのカテゴリーでは最もシェアが高くなっています。

 

ホンダ

ホンダは、軽自動車からスーパースポーツカー、スポーツバイクなどを生み出してきています。その技術をつぎ込んだ軽自動車のラインナップは少ないですが、信頼性と安全性の高さがあります。販売の主力はNシリーズという車種名にNが付くモデルです。

 

まず、安全性能として有名なのが安全運転支援システムHonda SENSINGです。平成29年度自動車アセスメントの予防安全性能評価で最高ランクの「ASV++」を獲得しており、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制装置、アダプティブ・クルーズ・コントロールなどがセットになっています。

ホンダは他のメーカーのように燃費性能に過度に固執することはせず、軽乗用車初となるバルブコントロール機構VTEC付きのエンジンを採用するなど、パワーと燃費のバランスを大事にしたメーカーといえます。

ラインナップはN-BOX、N-ONE、N-WGN、N-VANのNシリーズのみとなっています。その中でも販売台数が多い人気モデルは、7年連続販売台数第1位となったN-BOX（191,534台）です。その次となると、第12位のN-WGN（50,726台）となるため、N-BOXだけが突出して人気が高いことがわかります。

NMKV（日産三菱合弁会社）

NMKVは、日産と三菱が合弁で2011年に合弁会社「NMKV」を立ち上げて共同で軽自動車の開発を行っています。そこで発売された最初の軽自動車が日産「DAYZ」、三菱「eKワゴン」です。それらにマイナーチェンジを加えた「ルークス」や「eKスペース」など、取り扱う軽自動車は少ないですが、今後の開発が期待されています。

 

 

安全装備としては、日産インテリジェントモビリティといわれている技術が有名で、プロパイロットやSOSコール、ヒルスタートアシスト、踏み間違い衝突防止アシストなどが含まれています。燃費対策としては、スマートシンプルハイブリッドや軽量化ボディ、空力性能の見直しなどが挙げられます。

画期的な装備を他のメーカーよりも先に取り入れるという特徴があります。

 

日産の軽自動車ラインナップは、デイズルークス、デイズ、NV100クリッパー リオの3車種となっています。三菱においては、ekクロス、ekワゴン、ekスペース、タウンボックス、ミニキャブシリーズとなっています。

その中でも販売台数が多い人気モデルとしては、第5位のデイズルークス（84,748台）と第11位のデイズ（53,773台）となります。

まとめ

軽自動車は、全長や全幅に大きな差はないものの、各社それぞれ特徴のある車を作っています。

それぞれのメーカーのこだわりを理解し、比較したうえで、軽自動車を購入する時は自分の好きなデザインや色、必要な装備などから選ぶとよいでしょう。そしてもちろん、価格も重要な点だと思います。

気に入った車種を見つけても、価格が予算オーバーで諦めてしまうのはもったいないですよね。

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